市民参との協働研究により、西日本でセイヨウタンポポに見える個体の63%、アカミタンポポに見える個体の31%が雑種で、在来二倍体種の分布しない地域にも雑種の割合が高い場所があることが明らかになった。遺伝解析により、雑種集団の遺伝的多様性は高いこと、混成群落のカンサイタンポポ個体の果実の0.05%が雑種種子であることがわかった。一方、在来種が混成する雑種個体の多くでは、同一群落の在来種から遺伝子を取り込んだ証拠は得られず、群落内、地域内での雑種形成より、群落外、地域外からの雑種個体の移入頻度の方が高いことが示唆された。
|