研究課題/領域番号 |
21510253
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
高村 竜平 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (30425128)
|
研究分担者 |
鄭 雅英 立命館大学, 経営学部, 准教授 (90434703)
高 正子 天理大学, 国際文化学部, 講師 (80441418)
|
キーワード | 在日朝鮮人 / 口述史 / 済州島 / 4・3事件 / マイノリティ |
研究概要 |
大阪において3名の済州島出身者にインタビュー調査を行った。また、2010年10月7日から12日に韓国・済州特別自治道を訪問し、この期間中の10月8-9日には、済州市の財団法人済州4・3研究所主催(韓国口述史学会後援)によるシンポジウム「記憶の口述と歴史-4・3の経験と在日済州人、そして韓国現代史」に参加し、高正子・鄭雅英が本研究の成果を発表したほか、高村がコメンテーターをつとめた。またその前後に、これまでのインタビュー結果のバックデータ収集作業として、現地確認と写真による記録をおこなった。一方、既存のデータの文字化及び原稿化を進め、連携研究者藤永壮の所属する大阪産業大学の紀要に発表された。ただし、予定していたインタビューイーの死亡により調査が不能になったり、3月に宮城県及び岩手県での現地確認を予定していたが大震災により中止になるなどの問題も生じた。このため2011年3月31日には打ち合わせ会議を開き、来年度以降の調査予定と成果の発表のための作業分担及びスケジュール確認を行った。 個別の研究活動として、高村は2010年8月16日より12月11日まで在籍大学の補助金により済州特別道に滞在し、その間に在日済州島出身者と故郷とのかかわりに関する調査を行った。高正子は韓国外国語大学における文化コンテンツに関するシンポジウムにおいて発表した。さらに、鄭雅英および高正子が編者として関わった『在日コリアン辞典』が出版され、両名はもちろん高村も項目執筆者として参加した。口述史調査資料を活用した。
|