• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

オセアニア島嶼国における「自律的発展」と国際協力に関する学際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21510255
研究機関筑波大学

研究代表者

関根 久雄  筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (60283462)

キーワードツバル / ソロモン / ODA / NGO / 社会開発 / 気候変動
研究概要

本研究では、オセアニア島嶼地域における開発や国際協力のあり方および方向性について、2人の連携研究者(小林泉、野田真里)と共に次の研究活動をおこなった。
(1)現地調査:(1)2010年8月に14日間、ソロモン諸島国において実地調査を行った(研究代表者の関根久雄が担当)。ソロモン諸島は1998年から2003年まで続いた国内紛争後の社会復興に国民の関心は向けられている。その中で地方社会が独自の生業および現金収入源を確保する必要が強く叫ばれている。日本のあるNGOが復興支援の一環として2001年以来同国のマライタ州内で有機農業普及プロジェクトを進めている。同国では「職と食」の安定が社会秩序と密接に結びつく傾向にあるため、これに日本のODAも積極的な支援を続けている。今調査では、NGOプロジェクトの現状と成果について現地の人々に対するインタビューや現状視察を行った。調査後、調査結果を当該NGOに対して報告書の形式で示し、関係者とのディスカッションを通じてプロジェクトの改善の方向性などに関する提言を行った。
(2)2011年2月に15日間、ポリネシアのツバル国において実地調査を行った(連携研究者の野田真里が担当)。同国は環礁国であり、地球温暖化の影響を受け陸地そのものの存亡の危機にあるといわれ、現代における環境問題の象徴として世界各国から注目を集めている。我が国も太平洋・島サミットを定期的(3年に1回)に開催し、太平洋島嶼国を支援している立場から、同国への支援の強化を模索しているところである。今後のツバルの開発援助について、特に「人材育成と持続可能な開発」の観点から現地住民やODA関係者、現地政府関係者に対するインタビューを行った。
(2)成果の公表等:本科研費取得前から進めていた事前研究の内容と合わせて、研究代表者および連携研究者の小林泉が併せて4本の口頭発表を行い、2冊の図書(分担著)を刊行した。
(3)資料収集:オセアニア島嶼地域の現代的諸課題を扱った文献を、前年度分に捕捉する形で収集した(主として研究代表者の関根が担当)。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [学会発表] マライタ島フィユ村・パーマカルチャーセンター(PCC)事業をめぐって2011

    • 著者名/発表者名
      関根久雄
    • 学会等名
      第3回ソロモン諸島研究懇談会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2011-03-05
  • [学会発表] 援助終了後の経済自立に関する課題2011

    • 著者名/発表者名
      小林泉
    • 学会等名
      総合地球環境学研究所シンポジウム「ミクロネシア地域における未来可能性」
    • 発表場所
      総合地球環境学研究所(京都府) 招待講演
    • 年月日
      2011-01-18
  • [学会発表] 日本と太平洋島嶼諸国のパートナーシップ2010

    • 著者名/発表者名
      小林泉
    • 学会等名
      国際問題研究所シンポジウム「日本と太平洋島嶼諸国のパートナーシップ強化に向けて」
    • 発表場所
      霞ヶ関ビル会議場
    • 年月日
      2010-09-13
  • [学会発表] 基調講演「島喚諸国の真実」2010

    • 著者名/発表者名
      小林泉
    • 学会等名
      太平洋諸島地域研究所春期研究大会
    • 発表場所
      アジア会館会議場(東京都)
    • 年月日
      2010-05-15
  • [図書] 朝倉世界地理講座15・オセアニア2010

    • 著者名/発表者名
      関根久雄
    • 総ページ数
      513
    • 出版者
      朝倉書店
  • [図書] China's Advances in Oceania and Japan's Response/China in Oceania2010

    • 著者名/発表者名
      小林泉
    • 総ページ数
      228
    • 出版者
      Berghahn Books

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi