研究課題/領域番号 |
21510271
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
長津 一史 東洋大学, 社会学部, 准教授 (20324676)
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研究分担者 |
赤嶺 淳 名古屋市立大学, 人文社会学部, 准教授 (90336701)
青山 和佳 北海道大学, 大学院・メディアコミュニケーション研究院, 准教授 (90334218)
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キーワード | 海域東南アジア / サマ人 / グローバル・アクター / 開発 / 国家間比較 / 宗教団体 / 環境NGO / イスラーム |
研究概要 |
本年度、代表者はインドネシアに長期滞在していたため、年度末の研究会を除き、代表者の主な研究活動はすべて同国で実施された。研究分担者との打合せ等は電子メールでおこなわれた。 【活動】代表者は、12月までに、インドネシア国土地理院(BAKOSURTANAL)、インドネシア科学院(LIPI)、ディポネゴロ大学(UNDIP)等、インドネシアの主要研究機関において、「海民の社会動態」に関する資料収集・研究打合を実施した。2月には東ジャワ州において、イスラーム組織を母体とする村落開発に関するフィールド調査を実施した。赤嶺は8月を中心に、国際条約やWWF等の国際機関による海洋環境保全の動向に関する文献調査を国内で実施すると同時に、水産庁等においてインタビュー調査を行った。青山は、8-10月に、昨年度ダバオ市沿岸のサマ集落で実施したペンテコスタ派教会の影響と住民のオーラルヒストリーに関する調査結果を整理し、また京都大学東南アジア研究所等においてフィリピンの少数民族社会における開発過程に関する文献調査を行った。 【成果】分担者は、1月にマカッサル市で開催された京都大学東南アジアフォーラムで「ヌサンタラの系譜学」セッションを組織し、近代以降のサマ人社会の動態について報告した。代表者と分担者は、3月に京都大学で開催された『東南アジアの海とひと』研究会で、それぞれの調査活動を報告するとともに、長津が「インドネシアの海民とグローバルアクター」について、青山が「都市に生きるサマ・バジャウ」について報告した。また、昨年度末、本プロジェクトの一環として開催された国際セミナー"Reconsidering Social History of Maritime Folks in Southeast Asia"の成果は、『白山人類学』13号の<特集>においてまとめられた。
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