研究課題/領域番号 |
21510276
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
崎山 政毅 立命館大学, 文学部, 教授 (80252500)
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研究分担者 |
原 毅彦 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (20218621)
佐々木 祐 立命館大学, 国際関係学部, 講師 (90528960)
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キーワード | 視覚文化 / 先住民族 / 社会運動 / メキシコ / 南米 / 政治性 / 文化創造 / 紛争 |
研究概要 |
研究代表者・崎山は8月17日から9月2日にかけてメキシコ合衆国メキシコ市およびチアパス州サンクリストバル・デ・ラスカサス市において、先住民族の社会運動およびそれに連携した知識人・労働者・市民による諸運動を対象とし、運動の展開過程においてどのようなイメージ形成がなされているのかについての資料収集と調査をおこなった。そのさいとくに、先住民自身による写真の撮影とそのコレクションの写真集としての刊行が持ちうる意味を重視した。また、2009年11月のウルグアイ大統領選の結果をうけて、新大統領ホセ・ムヒカが左翼都市ゲリラ集団「ウルグアイ民族解放運動トゥパマロス」のメンバーであったことが政治宣伝においてのイメージ形成に強く影響をあたえていることを明らかにし、その事実が視覚イメージにもたらす効果を分析した。 研究分担者・原は、8月9日から9月13日にかけて、南米ペルー共和国(リマ市)・エクアドル共和国(キト市)・アルゼンチン共和国(ブエノス・アイレス市)で、モニュメントの景観が視覚に与える政治性をめぐる資料収集と調査をおこなった。 研究分担者・佐々木は、現在中米の社会運動にとって視覚文化における一焦点でありモデルとなっているメキシコ・チアパス州のサパティスタ民族解放軍を対象とした分析をすすめた。とりわけサパティスタと協働しているチアパス地域先住民によるノンフィクション/フィクション映像作品にかんして、その制作過程や社会的背景を明らかにし、それをもとに映像中に表出する「集団的自己像」の考察をおこなった。
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