共著の学術論文は、不正行為やハラスメントの背景となる可能性がある。また、日本の慣習としての著者の決め方(オーサーシップ)と、グローバルな著者基準との板挟みとの中での葛藤が生じていると考えられる。自然科学系のトップ15大学の教員3000人にアンケート調査をしたところ、回答者の論文に記された著者の14. 1%しか、いわゆるグローバルな基準には当てはまらなかった。また、回答者の38. 8%がこれまで「ギフト・オーサーシップ」(貢献がないのに名前が載ること)や27. 7%が「ゴースト・オーサーシップ」(貢献したのに名前が載らないこと)を経験していると答えた。
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