研究課題/領域番号 |
21510295
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
志水 紀代子 追手門学院大学, 心理学部, 教授 (50079399)
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研究分担者 |
山下 英愛 立命館大学, 法学部, 講師 (80536235)
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キーワード | 日韓文化交流の現在 / 「日韓併合」100年 / 東北アジアの平和 / ことばとジェンダーの関係 / 韓国ドラマの字幕に見る日韓の文化の違い / 韓国における村上春樹の受容 / 日本軍「慰安婦」問題 / 軍隊と性暴力 |
研究概要 |
志水と山下はテーマに則った調査や研究、インタビューのために、2009年5月・9月、2010年3月(この回山下は欠席)と、都合3回ソウルに出かけた。 5月は聖公会大学亜細亜研究所主催の国際シンポジウムに出席、山下が発表した。このとき、研究協力者である世宗大学教授の朴裕河氏と第1回目の研究会をもち、7月には茨木で第2回目の研究会をもった。9月の訪韓時には、挺身隊問題研究所や民独問題研究所で意見交換を行い、次年度の共同シンポ開催の可能性について協議した。また世宗大学で第3回目の研究会をもった。新たに大阪大学大学院生の鄭ユジン氏が研究仲間に加わった。 2010年1月11日には、「日韓文化交流の現在」のテーマで公開シンポジウムを高槻で開催、この年度のまとめとすることができた。3月には、朴氏・鄭ユジン氏と世宗大学で第4回目の研究会をもった。またこのとき鄭ユジン氏とともに、「ナヌムの家」を訪問、資料館の研究員である村山一兵氏にインタビューを行った。 さらに山下は、9月の訪韓の折、金賢淑(平和運動家)、朴仁恵(元韓国女性ホットライン連合代表)、シン・ヘス(性売買追放汎国民運動常任代表)の三人にインタビューした。韓明淑(元国務総理)氏は多忙のため直前にキャンセルとなり、また、尹貞玉氏は会うことができたものの、詳しいインタビューには至らなかった。 次いで5月の韓国での発表を皮切りに、韓国ドラマに関する研究を本格的にスタートさせた。さらに、韓国ドラマを日韓の文化交流や相互信頼意識を育てることに役立てることを目的にしたドラマ講座の活動を2009年の秋から行っている。3つ目に日本軍「慰安婦」問題の今後の課題と関連して、解放後韓国における米軍「慰安婦」、朝鮮戦争時の韓国軍「慰安婦」などとの連続性に着目し、軍隊と性暴力という視点でとらえることの必要性について発表した。
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