• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

インドの分権化政策とジェンダー関係変化に関する人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21510297
研究機関筑紫女学園大学

研究代表者

喜多村 百合  筑紫女学園大学, 文学部, 准教授 (20284458)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード分権化とジェンダー / インド・ケーララ州 / 社会関係資本 / 女性枠
研究概要

H24年度実施した調査・研究は以下のとおりである。
1.2009年政権交代後のUDF政権下の地域ガヴァナンス策と課題。2.第三期議員(2010年10月~2015年10月)に対する定性的・定量的調査。特に女性議員のガヴァナンス参加とジェンダー関連事業計画策定。3.州計画委員会実施の女性議員意識調査結果分析(2009年)
「分析結果」1.LDF政権によるPPC策は、UDF政権交代時に積極性が失われる傾向がこれまでも指摘されてきたが、同様の問題がDr.Harilal(CDS准教授:地方自治論)とのディスカションからも示された。第一に予算が減額されていること、第二に村落住民による開発事業策定が専門性において困難になっていること、第三に、第二の結果、上位議会への上程が遅れ、年度末の駆け込み執行という傾向が顕著になっている点である。2.制度の定着を示すように、現議員は公的職務に期待感を持ち業務をこなしており、余裕も見える。新規的な事業提案として、一般事業については農業生産が強調されており、女性事業としてはジェンダー調停室活性化案や、女子への自転車貸与などが挙げられている。女性議員たちによる党を超えた事業提案はいまだ実現していない。3.女性議員が誕生後、自治行政は女性住民により身近になっている点を、調査村の実態も加えながら分析した。女性住民が持ち込む案件は、半数が公的給付に関するものだが、それ以上に家族問題や隣人問題がもちかけられ、「親密圏」をめぐる問題が大きな位置を占めている点が、ケーララにおける地域ガヴァナンスの重要変数がジェンダーであり、また女性議員がそれを顕在化させる役割を果たしているといえる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 静かな革命のはじまり:インドの地域ガヴァナンスと女性の参加2012

    • 著者名/発表者名
      喜多村百合
    • 雑誌名

      女たちの21世紀

      巻: 21 ページ: 35-37

  • [学会発表] インドの女性の政治参加とジェンダー化する村落ガヴァナンス

    • 著者名/発表者名
      喜多村百合
    • 学会等名
      日本女性学会
    • 発表場所
      大正大学
  • [学会発表] インド・ケーララ州の分権化と村落ガヴァナンスのジェンダー化

    • 著者名/発表者名
      喜多村百合
    • 学会等名
      日本文化人類学会
    • 発表場所
      広島大学
  • [図書] アジアの中のジェンダー2012

    • 著者名/発表者名
      川島典子・西尾亜希子
    • 総ページ数
      246
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi