平成21年度は、ロボエシックスやロボティクスと社会との関係に関する書籍・文献の収集を行い、応用倫理研究会(北海道大学大学院文学研究科)において、ロボエシックスの展開・他の応用倫理分野との関係および今後の展望に関する講演を行った。また、2009年3月におこなわれたUTCP(東京大学グローバルCOE国際哲学教育研究センター)におけるワークショップ"The Present and the Future of the Philosophy of Technology : From a Japanese Perspective"では、ロボティクスにおける構成論的アプローチをロボエシックスのトピックとして捉えることの重要性について発表した。 2009年11月には、ワークショップ「ロボエシックス-ロボティクスと社会の未来像」を東京大学駒場Iキャンパスにおいて開催した(UTCPとの共催)。本ワークショップでは、連携研究者の高西淳夫教授(早稲田大学)のほか、柴田崇徳氏(内閣府)、小菅一弘教授(東北大学)、前野隆司(慶応義塾大学)、石井加代子特任教授(大阪大学)に講演を依頼し、ロボティクスの研究開発の動向と社会との関係について情報提供していただくとともに、一般参加者を交えてロボティクス研究と文化的背景との関係、ロボエシックスにおいて扱われるべきテーマなどに関する討論を行った。 また21年度は、22度において実施するロボティクス研究者に対するインタビュー調査のための予備調査(ロボティクス研究の現状の調査、候補者のリストアップ等)を行うとともに、試験的なインタビューとして、連携研究者の高西教授へのインタビューを行った。
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