研究課題
基盤研究(C)
道元と親鸞の思想構造の比較によって、彼らが、否定性を媒介として他なる根源的な力へと自らを開くことを仏道の中心に据えていたことが解明された。そして、このような否定性の媒介の強調は、道元においては霊知説、親鸞においては一念義、多念義などの彼らにとっての異端説への対抗という思想史的意味をもっていた。霊知説にしても、一念義、多念義にしても、これらが基づく思惟は、人間知性の陥りがちな自己否定的契機の無化、世界と自己の無時間的把握であり、仏教の歴史の中で繰り返し現れる傾向である。また道元の「現成」とハイデガーの「エアアイグニス」の比較から、彼らが先行する思想の実体論的形而上学を批判して、力動的な存在理解を宣揚したことを明らかにした。
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