研究課題
基盤研究(C)
近代の西洋では、日常慣れ親しんだ知覚可能な世界のほかに、理論上想定される別の世界(例えば原子と空虚からなる)を本当の世界として想定するという一種の二重存在説が顕著となった。そして、慣れ親しんだ知覚世界は、想定された真の世界からわれわれの感覚器官に刺激が与えられた結果としてわれわれが心の中で知覚するもの、つまり「心の内なる観念」からなるものとして位置づけられることとなった。こうした「観念説」は、明らかに科学のある考え方に基づくものであり、その意味で本来「自然主義的」である。本研究は、この観念説の自然主義的論理がバークリやカントらによってどのように歪められ解体されていったかを、明らかにした。
すべて 2012 2011 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件) 図書 (4件) 備考 (1件)
Locke Studies
巻: 11 ページ: 139-145
巻: 10 ページ: 179-197
The Philosophy of Richard Rorty(Chicago and La Salle: Open Court, 2010)
ページ: 293-309
in The Continuum Companion to Locke
ページ: 191-193
岩波講座哲学14 哲学史の哲学
ページ: 171-195
https://sites.google.com/site/diogenesphil/