研究概要 |
昨年度に引き続き、大阪大学全学共通教育基礎セミナー授業科目「問いの技法」及びチュラロンコン大学コミュニケーションアーツ学部インターナショナルプログラム授業科目「哲学と論理学」(前半の論理学の部分)において問いの技法を応用した批判的思考教育を実践した(望月)。また、研究の総括を目的とした国際シンポジウム、International Symposium on "Philosophical Practicesin Peace Building and Sustainable Development"をPannasastra University of Cambodia (PUC)(プノンペン、2012年3月17日)で開催した。加えて、第4回UNESCO Youth Peace Ambassador Training Workshop(広島,2012年3月24日,広島平和記念資料館)に講師として参加し、平和教育を内容とした対話型批判的思考教育についての研究成果を報告した(望月、Harteloh(海外連携研究者))。さらに、講演会とワークショップ「対話による哲学への招待」(東京,2012年3月25日・26日,立教大学)を、立教大学の河野哲也氏の招きにより実施し、グループで行うソクラティックダイアローグを応用した批判的思考教育を試みた(望月、Harteloh(海外連携研究者))。これらを通して、ソクラテス型対話を核とする問いの技法を応用した批判的思考教育の方法論を深化させるとともに、日本と東南アジア諸国における批判的思考教育の適応を探り、一定の方向性を得ることができた。
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