研究初年度に当たる今年度は、研究の準備段階として、「老い」のQOLに関する日中の現状調査、関連資料の収集、「場」の概念の再構築等々の活動を行った。また日中比較研究を行うために、長江師範学院の戴偉教授や金哲講師、重慶工業職業技術学院の王官成教授ら中国人研究者たちに、本研究の意図や計画を説明して協力を仰ぎ、次年度以降、年に1、2回研究打ち合わせをすることを申し合わせた。以下はその他の主な活動内容。 2009.9.9に北京市の中国老齢科学研究センターにおいて、同センター副主任の劉芳氏、郭平氏、中国国立リハビリセンターの張暁玉教授、沈暁軍博士、首都医科大学付属北京病院の孫国平副教授ら中国人研究者たちと、日中老人問題の現状と問題点について話し合った。 2009.9.18に重慶市の重慶工業職業技術学院を訪問して高齢者の生活状況について情報を得る共に、王官成教授、張科所長らと日中共同研究の可能性について話し合った。 2009.9.4に広島大学文学研究科の協定校である長江師範学院で生命倫理に関する講演を行った。 2009.10.2に西日本応用倫理学研究会で老いの「場」に関する最新報告。 2009.12.15に中国新聞の「知の最前線」という文化コラムで本研究が紹介された(聞き手田原記者、テーマは「老いを考える」)。 2009.12月下旬に、老いの「場」に関する研究論文を学術雑誌に掲載。 2010.1.22に広島大学で長江師範学院金講師と共同研究の打ち合わせ。 2010.3月上旬に、本研究に関連した研究論文を学術雑誌に掲載。
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