研究課題/領域番号 |
21520034
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
木村 正人 早稲田大学, 文学学術院, 助教 (80409599)
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研究分担者 |
野矢 茂樹 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (50198636)
竹内 聖一 東京大学, 文学部, 研究員 (00503864)
吉川 孝 高知女子大学, 文化学部, 講師 (20453219)
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キーワード | 哲学 / 倫理学 / 社会学 |
研究概要 |
本研究は、哲学、法学、社会学などの学問分野で基礎理論としての位置を持つ行為論にかかわる分析哲学、現象学、倫理学それぞれの最新の成果を通じて、これらのあいだに領域横断的な対話を深めるため、研究初年度にあたる本年度は、(1)出自を異にする行為論の理論枠組みのあいだで対話を深め、諸概念の共有と相互理解を図り、(2)分析哲学、倫理学、現象学のあいだを架橋するという本研究の課題にとって橋頭量となりうる最近のいくつかの試みについて、三者の立場から検討を深めた。 分析哲学の行為論における基本的な概念である信念、欲求、意図の関係について近年の研究動向をレビューしつつ、また、それらの概念が、現象学の行為論における基本的概念である企図や投企などとどのような関係にあるのかを検討した。このほか、自由と決定論、自己理解の動的側面行為、動機づけの理論、自己欺瞞などの主題について考察し、その成果を行為論研究会編『行為論研究』第一号としてとりまとめた。
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