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2012 年度 実績報告書

生命倫理学における安楽死・尊厳死論のキリスト教的基盤に関する歴史的社会的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520038
研究機関立命館大学

研究代表者

大谷 いづみ  立命館大学, 産業社会学部, 教授 (30454507)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワード安楽死 / 尊厳死 / 生命倫理 / キリスト教 / J・フレッチャー
研究概要

本研究では、生命倫理学における「安楽死・尊厳死」論とキリスト教との関連性について、とくに、生命倫理学黎明期に活躍したキリスト教神学者ジョセフ・フレッチャー(Fletcher, Joseph, 1905-1991)の叙述に着目することにより、生命倫理学成立史におけるフレッチャーとそのキリスト教的背景の位置取りを検討してきた。
最終年度にあたる平成24年度は、フレッチャーの広範な著作の蒐集・整理について、一定程度の完成をみることが出来た。また、フレッチャーの「安楽死・尊厳死」論と、フレッチャーが客員教員をつとめた1970年代初頭の日本滞在時に国際基督教大学にて近しい関係にあった古屋安雄が、当時の著名な神学者ヴァン・ドゥーセン夫妻の1975年の「理性的」自殺ついて報ずるなど、日本において「安楽死ブーム」ともいうべき状況が展開した1970-1980年代の「安楽死・尊厳死」の言説を、映画、演劇、文学、メディア報道など広範に照合することにより、生命倫理学における「安楽死・尊厳死」論とキリスト教について、pro life vs. pro choice, SOL vs. QOLといった、人口に膾炙したステレオタイプな理解とは異なる関連性を指摘した。
上記の研究の具体的な成果として、研究論文のほか、発達心理学や社会科教育など、広範な領域の図書において小論を公刊し、教育関係者やキリスト教系のセミナーで教育講演を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 「「理性的自殺」がとりこぼすもの――続・「死を掛け金に求められる承認」という隘路」2013

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 雑誌名

      『現代思想』(特集:自殺論)

      巻: 41巻7号 ページ: 162-177

  • [雑誌論文] 「図書紹介:立岩真也・有馬斉編『生死の語り行いI――尊厳死法・抵抗・生命倫理学』」2013

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 雑誌名

      『リハビリテーション』

      巻: 554号 ページ: 印刷中

  • [雑誌論文] 「犠牲を期待される者――「死を掛け金に求められる承認」という隘路」2012

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 雑誌名

      『現代思想』(特集:尊厳死は誰のものか)

      巻: 40巻7号 ページ: 198-209

  • [学会発表] 「生命倫理(学)と生存学のやっかいな関係について――たいていは是非論の単純な問題「解決」には終わら/終えられないver.2」

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 学会等名
      2012年度 生存学セミナー
    • 発表場所
      京都キャンパスプラザ(京都府)
    • 招待講演
  • [学会発表] 「生・老・病・死の言説構造と生命倫理教育/死生観教育」

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 学会等名
      第24回日本生命倫理学会年次大会
    • 発表場所
      立命館大学(京都府)
  • [学会発表] 「生命倫理教育の再考」

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ、香川千晶
    • 学会等名
      第24回日本生命倫理学会年次大会
    • 発表場所
      立命館大学(京都府)
  • [学会発表] 「問いをはぐくむ」

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 学会等名
      日本教育新聞社教育セミナー2012 in 大阪「今、求められるいのちの教育
    • 発表場所
      たかつガーデン(大阪府)
    • 招待講演
  • [学会発表] 「自分らしく、人間らしく」死にたい?――尊厳死・安楽死を考える」

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ
    • 学会等名
      2012年度修学院フォーラム「高齢を生きる――認知症・胃ろう・尊厳死を見据えて」
    • 発表場所
      関西セミナーハウス(京都府)
    • 招待講演
  • [図書] 「尊厳死」高橋惠子ほか編『発達科学入門3 青年期~後期高齢期』2012

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ(高橋惠子ほか編)
    • 総ページ数
      280-281(291p)
    • 出版者
      東京大学出版会
  • [図書] 「生命倫理・環境倫理」日本社会科教育学会編『新版 社会科教育事典』2012

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ(日本社会科教育学会編)
    • 総ページ数
      216-217(435p)
    • 出版者
      ぎょうせい
  • [図書] 「第6章 患者および一般市民のための生命倫理教育」伴信太郎ほか責任編集『医療倫理教育』(シリーズ生命倫理学・第19巻)2012

    • 著者名/発表者名
      大谷いづみ(伴信太郎ほか責任編集)
    • 総ページ数
      108-128(255p)
    • 出版者
      丸善出版

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公開日: 2014-07-24  

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