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2011 年度 研究成果報告書

像と場のパースペクティブから、絶対者と場所という問題群を再検討するための基礎研究

研究課題

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研究課題/領域番号 21520040
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 哲学・倫理学
研究機関長崎総合科学大学

研究代表者

木村 博  長崎総合科学大学, 人間環境学部, 教授 (20341555)

研究期間 (年度) 2009 – 2011
キーワード像 / 場 / 絶対者 / 場所 / 事実知 / 三段論法
研究概要

研究成果は、像と場の内的連関を明らかにしたことである。フィヒテは、三段論法を知の根源的形式として重視する観点から、小前提を事実知としてとらえる独自の視点を提示し、小前提の重要な意義を解明する。すなわち、根源的で事実的な知のうちにあるものを、三段論法の形式において再生産することである。たしかに、事実的知は、法則によって限定される。けれども、どうじに、法則はただ事実においてのみ可視的となる。換言すれば、限定された事実的知のもとで無限な法則がみいだされることをもまた意味する。こうした小前提に凝縮して示されている像こそ江渡狄嶺の場に通底する。すなわち、小前提は、そこにおいて大前提と小前提が出会い、両者が合致する、そうした場なのである。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2012 2010 2009

すべて 雑誌論文 (4件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 『超越論的論理学』におけるフィヒテの洞見-事実知と三段論法における小前提-2012

    • 著者名/発表者名
      木村博
    • 雑誌名

      長崎総合科学大学紀要

      巻: 第52巻 ページ: 1-7

  • [雑誌論文] 感性の精神現象学-ヘーゲルと悲の現象論-2010

    • 著者名/発表者名
      木村博
    • 雑誌名

      実存思想論集

      巻: 第17号 ページ: 175-179

  • [雑誌論文] 未完のフィヒテ-激動のベルリンを舞台にした一哲学者の「生」のドラマ-2010

    • 著者名/発表者名
      木村博
    • 雑誌名

      フィヒテ研究

      巻: 第18号 ページ: 101-106

  • [雑誌論文] 『ヘーゲル-引き裂かれた媒辞』その22010

    • 著者名/発表者名
      柴田隆行・鈴木恒範・竹島尚仁・小島優子・黒崎剛・木村博
    • 雑誌名

      ヘーゲル論理学研究

      巻: 第16号 ページ: 83-143

  • [学会発表] Fichte und Schelling. Um den ersten Grundsatz-[in Bruessel] Okt2009

    • 著者名/発表者名
      KIMURA HIROSHI
    • 学会等名
      Der siebte Kongress der Internationalen J. G
    • 発表場所
      Fichte-Gesellschaft
    • 年月日
      20091200
  • [図書] フィヒテ-「全知識学の基礎」と政治的なもの-2010

    • 著者名/発表者名
      木村博
    • 出版者
      創風社
  • [図書] フィヒテ『超越論的論理学・自然哲学』、『フィヒテ全集』2009

    • 著者名/発表者名
      隈元忠敬、松本正男、木村博訳
    • 出版者
      晢書房

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公開日: 2013-07-31  

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