研究課題
基盤研究(C)
中国布教に関わるイエズス会宣教師らは有効な布教に資するため深く中国哲学を研究した。とりわけルイ十四世を後ろ盾とするフィリップ・クプレらによる『中国の哲学者孔子』や、スアレス等人文学に精通したフランソワ・ノエルによる『中華帝国の六古典』は、「四書」をラテン語に翻訳したが、その内容は西洋の世界観・価値観を転倒しかねない情報をはらむものであった。これらは張居正(ないしは朱熹)注釈をふまえたものであって、その翻訳は必然的に抗議の宋明理学の影響を直接・間接的に受けるものであった。本研究はこれら中国哲学紹介書のライプニッツ、クリスチャン・ヴォルフ、ビルフィンガーらに対する影響の如何について考察した。
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『儒家思想与理想之治論文集(下)』国際儒学論壇
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『宮廷典籍与東亜文化交流』故宮博物院故宮学研究所
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『知は東方から―西洋近代哲学とアジア―』『知のユーラシア』シリーズ(石川文康・井川義次編)
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東アジアにおける儒教美術の展開についての国際会議(『礼拝空間における儒教美術の総合的研究』平成23年基盤研究(B)課題番号:21320027研究報告書, 守屋正彦編)
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ヘーゲル世界史哲学にオリエント世界像を結ばせた文化接触資料とその世界像の反歴史性(平成23年度基盤研究(B)(一般)課題番号:21320008研究報告書, 神山伸弘編)
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中国文化
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