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2010 年度 実績報告書

密教流伝史研究-インド・チベツト密教翻訳僧データベースの構築-

研究課題

研究課題/領域番号 21520053
研究機関東北大学

研究代表者

桜井 宗信  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (30292171)

キーワードインド密教学 / チベット密教学 / 聴聞録 / 翻訳僧 / 密教流伝史
研究概要

1、前年度に引き続き『Tson kha pa聴聞録』・『mKhas grub rje聴聞録』及び『Bu ston聴聞録』よりインド・チベット密教流伝史に関連する系譜を選別し,データを表計算ソフト・ワープロソフトによって電子ファイル化する作業を行った。更に系譜上に登場する文献名を現存目録類の記載及び実際の文献と照合し,その比定を行って,各系譜の性格が明確になるよう配慮した。併せて著名なチベット人学僧gShon nu dpalの著作Deb ther snon poの記す密教翻訳僧に関する記述を検索し,重要事項をカードに採取すると共に,相承系譜の電子ファイル化を行った。
2、Bu stonと死者儀礼との関わりを彼の「聴聞録」上で同定すると同時に,「Bu ston全書」収載の死者儀礼を扱う4書を読解・比較してそれらの基本性格を明らかにし,特に「Sriparamadya金剛薩〓によって臨終者達を摂受する儀軌」の詳細を論じた「Bu stonの伝える死者儀礼(1)」と題する論文を『日本西蔵学会会報』に寄稿した。
3、母タントラを代表する著名なタントラ(Cakrasamvaratantraに関わる系譜の検討・解析を行い,その成果をも踏まえた上で,同タントラを奉ずる著名な密教僧の一人La ba pa(Kambalapada)に帰される「成就法」の読解・解析を行って,彼の構想した観想法の特徴を明らかにし,「La ba paの『チャクラサンヴァラ成就法』-その構成と観想法-」と題する論文に纏めて『密教図像』に寄稿した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Bu stonの伝える死者儀礼(1)2011

    • 著者名/発表者名
      桜井宗信
    • 雑誌名

      日本西蔵学会会報

      巻: 印刷中 ページ: 56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] La ba paの『チャクラサンヴナラ成就法』-その構成と観想法-2011

    • 著者名/発表者名
      桜井宗信
    • 雑誌名

      密教図像

      巻: 印刷中 ページ: 30

  • [学会発表] La ba paに帰される「チャクラサンヴァラ成就法」-その構成と特徴-2010

    • 著者名/発表者名
      桜井宗信
    • 学会等名
      密教図像学会
    • 発表場所
      四国大学
    • 年月日
      2010-12-11
  • [学会発表] Bu stonの示す死者儀礼-dPal mchog rDo rje sems dpahi sgo nas tha mahi dus la bab pa rnams rjes su hdsin pahi cho gaを中心に-2010

    • 著者名/発表者名
      桜井宗信
    • 学会等名
      日本チベット学会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2010-11-13

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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