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2010 年度 実績報告書

キリスト教の現地適応と儀礼の変容-南インド・カトリツク教会とグローカリゼーション

研究課題

研究課題/領域番号 21520063
研究機関東北大学

研究代表者

岡光 信子  東北大学, 大学院・文学研究科, 専門研究員 (50447116)

キーワードグローカリゼーション / 宗教儀礼 / 現地適応
研究概要

本研究の目的は、宗教が現地適応する現象を「グローカリゼーション」という概念で捉え、南インド・カトリック教会の一教区を事例として、カトリック教会がその普遍性を維持しながら地域文化を取り入れることで現地適応するという現象を「インカルチュレーション」という概念を援用しながら、宗教のグローカリゼーションについて考察するものである。研究方法として、調査地である南インドの教区で見られる宗教儀礼を集中的に調査し、儀礼の中で維持されているカトリック教会の定める必要不可欠な要素および現地的な要素を具体的に検証した。
申請者は、研究課題を追究するためにタイとインドに渡航し、現地のキリスト教の状況を参与観察し、それぞれの地域のカトリック教会の現地でしか入手できない文献を収集した。海外調査により、現地でしか入手できない貴重な資料を収集することができた。これらの資料は、カトリック教会が公式に出す声明を参照にしながら検証することで、本研究の課題である宗教の「グローカリゼーション」に付随する様々な問題を地域の歴史や文化的な背景を交えて浮き彫りにすることができた。現地のカトリック教会における参与観察は、各教区で実践される宗教儀礼を具体的に記録することができ、現地適応された宗教儀礼を人々がどのように受け入れているのかを具体的に観察することができた。今後は現地調査で得られた知見を利用して、宗教のグローカリゼーションについて考察を深めたい。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 宗教儀礼の挙行に伴う共同体の役割と社会的紐帯-南インド・カトリック教会の秘跡(初聖体)を事例として-2011

    • 著者名/発表者名
      岡光信子
    • 雑誌名

      東方

      巻: 27号 ページ: 117-133

    • 査読あり
  • [雑誌論文] インド民話から現代オペラへ-ジョン・アダムズ作『フラワリング・ツリー』のエコロジー的構想などをめぐって-2011

    • 著者名/発表者名
      岡光信子・山下博司
    • 雑誌名

      東方

      巻: 27号 ページ: 164-180

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 南インド・一教区におけるカトリック教会の宗教儀礼に伴う宗教性と社会性2011

    • 著者名/発表者名
      岡光信子
    • 雑誌名

      日本南アジア学会第23回全国大会報告要旨集

      巻: 59巻(vol.703) ページ: 9-11

    • 査読あり
  • [雑誌論文] グローバル化の中のインド映像・メディア産業-人材育成とメディア教育の現状にも触れて-2010

    • 著者名/発表者名
      岡光信子・山下博司
    • 雑誌名

      NIHUプログラム現代インド地域研究国内全体集会『社会変容とメディア:グローバル・インドの諸相要旨集

      ページ: 8-9

  • [学会発表] グローバル化の中のインド映像・メディア産業-人材育成とメディア教育の現状にも触れて-2010

    • 著者名/発表者名
      岡光信子・山下博司
    • 学会等名
      現代インド地域研究
    • 発表場所
      東京外国語大学
    • 年月日
      2010-12-04
  • [学会発表] 南インド・一教区におけるカトリック教会の宗教儀礼に伴う宗教性と社会性2010

    • 著者名/発表者名
      岡光信子
    • 学会等名
      日本南アジア学会
    • 発表場所
      法政大学
    • 年月日
      2010-10-03
  • [備考]

    • URL

      http://yamazakispice-promotionfdn.jp/summary/summary122.pdf

  • [備考]

    • URL

      http://www.tufs.ac.jp/ts/society/findas/wordpress/wp-content/uploads/2010/11/全体集会要旨集-公開用-2.pdf

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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