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2009 年度 実績報告書

心身障害児巡礼運動から生まれた「共生の思想」の現代的意義および可能性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520069
研究機関専修大学

研究代表者

寺戸 淳子  専修大学, 文学部, 兼任講師 (80311249)

キーワード宗教学 / 倫理学 / 共生社会 / 巡礼運動 / 障害者 / カトリック / フランス / 社会問題
研究概要

1.具体的研究内容
収集したカトリック倫理・社会的カトリシズム運動・障害児支援活動関連資料の分析を進めた。また8月16日から9月6日まで渡仏し、パリとルルドで調査を行った。調査内容は下記の通り:
(1)ルルドの聖域資料室で<国際ポリオ巡礼>と<信仰と光>[知的障害児巡礼]の資料収集。
(2)聖域資料室責任者の協力を得て、障害児巡礼の草創期を知るかつての聖域司祭にインタビュー。
(3)聖域コミュニケーション・サービス・センター長、医局長、前聖域資料室責任者、<ルルドの聖母オスピタリテ>会長と会付き司祭にインタビューを、また<障害者と支援者のためのキリスト教事務局>と<スクール・カトリック>[貧困問題に取り組む平信徒団体]でインタビュー調査を行った。
(4)パリ国立図書館でカトリック教会社会教説の資料収集を行うと同時に、<労働-司祭>運動関係者の親族へのインタビューを行った。
(5)<障害者と支援者のためのキリスト教事務局>パリ本部でインタビュー調査。2011年に行われる<信仰と光>国際巡礼の担当責任者と今後の打ち合わせを行った。
2.当該年度の研究の意義と次年度への課題
予定していた関係者とのインタビューにより、新たな情報・資料だけでたく人脈を得ることができた。特に<障害児と支援者のためのキリスト教事務局>パリ本部での調査で事務局創設者との関係が深まったことは、2011年に行われる国際巡礼だけでなく、ヴァチカンとの関係を調査するためにも大きな意義を持つ。また新任の聖域資料室責任者の協力を得て、フランス司教会議の司牧活動の研究に新たな展望が開けつつある。<国際ポリオ巡礼>とヴァチカンの調査は次年度以降の課題として残った。
3.成果発表
11に記載した成果の他、2010年度に出版される映像人類学に関する論文集掲載論文1件、宗教社会学の研究誌Social Compass掲載論文1件(英語)を執筆した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 正義と配慮-近代フランス・カトリック世界における倫理的活動の展開-2009

    • 著者名/発表者名
      寺戸淳子
    • 雑誌名

      宗教研究 83巻

      ページ: 263-287

    • 査読あり
  • [学会発表] 正義と配慮-近代カトリック世界における「倫理」的活動の展開-2009

    • 著者名/発表者名
      寺戸淳子
    • 学会等名
      日本宗教学会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-09-13

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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