研究課題
本研究では、権威的テキストを中心とするデータを収集、分析した上で、近代以前の思想が現代において、いかなる解釈をされて受容され、どのような現代的意義を持つのかをアラブ、イラン、トルコ地域を中心に明らかにしたい。研究代表者および四名の研究分担者の専門に従い、核となる思想家を取り上げ、現代の中東イスラーム世界への影響をそれぞれ分析する。今年度は以下の分野をそれぞれが担当した。竹下政孝:イブン・アラビー(1240年没)の『メッカ啓示』『叡智の台座』およびその注釈群を中心に、近代以前の権威的テキストの内容とその解釈。鎌田繁:シーア派神秘思想とスーフィズムの関連を分析。十二イマーム派の哲学者、モッラー・サドラー(1640年没)研究も昨年度に続き続けた。柳橋博之:アブー・ハニーファ(767年没)の直弟子シャイバーニー(805年没)の『源泉』およびその注釈群を分析。青柳かおる:現代的宗教権威であるカラダーウィー、および古典的神学の大家ガザーリーの婚姻論等の研究。吉田京子:12イマーム派の百科全書的著作の特徴分析。定期的に集まり意見交換を行うと共に、それぞれがデータを蓄積し、研究発表および論文等執筆を行い昨年度からの研究をさらに進めた。
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