研究課題/領域番号 |
21520076
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹下 政孝 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (30163398)
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研究分担者 |
鎌田 繁 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (70152840)
柳橋 博之 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70220192)
青柳 かおる 新潟大学, 人文社会・教育科学系(人文学部), 准教授 (20422496)
吉田 京子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教 (00503872)
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キーワード | イスラーム神秘主義 / イスラーム財産法 / 論理学 / イスラーム哲学 |
研究概要 |
本研究では、権威的テキストを中心とするデータを収集、分析した上で、近代以前の思想が現代において、いかなる解釈をされて受容され、どのような現代的意義を持つのかをアラブ、イラン、トルコ地域を中心に明らかにすることを目的とした。研究代表者および四名の研究分担者の専門に従い、核となる思想家を取り上げ、現代の中東イスラーム世界への影響をそれぞれ分析する。 今年度は以下の分野をそれぞれが担当した。 竹下政孝:キリスト教および中世西洋哲学とイスラームの関連性に注目した 『イスラーム哲学とキリスト教中世I理論哲学』2011年11月岩波書店303p. 『イスラーム哲学とキリスト教中世III神秘哲学』2012年1月岩波書店357p. 『イスラーム哲学とキリスト教中世II実践哲学』2012年3月岩波書店267p. を山内志朗氏と共編し、そこでイスラーム哲学および神秘主義の古典的テキストの分析を行った。 鎌田繁:シーア派神秘思想とスーフィズムの関連を分析、その成果を国際学会にて発表。 柳橋博之:古典的法学テキストの分析を経、その成果を財産法に関する著作として刊行した。 青柳かおる:古典的神学議論から現代的問題である生命倫理の分野まで幅広い研究成果を出した。 吉田京子:12イマーム派の百科全書的著作であるウスール・アル・カーフィーの初の日本語翻訳の仕事を継続中。 定期的に集まり意見交換を行うと共に、それぞれがデータを蓄積し、研究発表および論文等執筆を行いこれまでの成果を集大成する形で表すことができた。
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