研究課題
基盤研究(C)
近代日本のナショナリズム的思考は、日本という国家の基盤を、政治的行為ではなく、天皇と臣民との心情的紐帯に求めた。天皇の聖なることばはそれだけで政治的支配力をもつとした折口信夫の考えは、その究極の形であった。確かにナショナリズムのイデオロギーは必ずしも明示的な形をとらなかった。事実、現実のメディアのなかでは、多様なディスコースが並存していたが、それらは国民共同体のナラティヴを構成する要素として、文化的共同性のなかに枠づけられた。
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昭和文学研究
巻: 第62集 ページ: 1-12
AJALT(アジャルト)
巻: 32号 ページ: 10-13