君主制強化策としての社会契約論―ジョン・ロック『統治二論』の新解釈

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21520085
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 思想史
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 山田 園子 広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (10158199)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: ジョン・ロック / 統治二論 / 社会契約論 / 君主制 / 古来の国制 / イングランド教会 / エドワード・スティリングフリート / 主教制教会

研究概要

『統治二論』における君主制論を読み解く際に不可欠なロックの教会論を解明し、それについての論文を公刊した
『統治二論』の研究状況について日本政治学会で、ロック研究の視点を確保するべく、トマス・ホッブズの歴史認識等との対比を、日本ピューリタニズム学会で報告した
ロック『統治二論』にかかわる戦前日本での研究史の追跡と確認を行なった

研究成果

• [雑誌論文] 戦前日本におけるジョン・ロック研究―高野長英から白杉庄一郎まで― (2012)
  • 著者名/発表者名: 山田園子
  • 雑誌名: 広島法学 巻: 35巻1号 ページ: 1-24
• [雑誌論文] 「ジョン・ロックのエドワード・スティリングフリート論―復古体制危機時の教会論をめぐる一史料」(下) (2010)
  • 著者名/発表者名: 山田園子
  • 雑誌名: 広島法学 巻: 33巻3号 ページ: 99-134
  • URL: http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/kiyo/AN0021395X/HLJ_33-3_100.pdf
• [雑誌論文] 「ジョン・ロックのエドワード・スティリングフリート論―復古体制危機時の教会論をめぐる一史料」(上) (2009)
  • 著者名/発表者名: 山田園子
  • 雑誌名: 広島法学 巻: 33巻2号 ページ: 118-83
  • URL: http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/kiyo/AN0021395X/HLJ_33-2_118.pdf
• [学会発表] トマス・ホッブズとイングランド内戦 (2011)
  • 著者名/発表者名: Yamada Sonoko
  • 学会等名: 日本ピューリタニズム学会2011年度研究大会シンポジウム
  • 発表場所: 聖学院大学
  • 年月日: 2011-06-17
• [学会発表] 『ロック政治論集』翻訳から思うロック研究の今後 (2010)
  • 著者名/発表者名: Yamada Sonoko
  • 学会等名: 日本政治学会2010年度研究会、分科会C7「翻訳と政治思想史研究」
  • 発表場所: 中京大学
  • 年月日: 2010-10-10
• [図書] 「ジョン・ロックにおけるフランス旅行の衝撃」,共著『複合国家イギリスの宗教と社会』(岩井淳編) (2012)
  • 著者名/発表者名: 山田園子
  • 総ページ数: 65-84
  • 出版者: ミネルヴァ書房
• [図書] 「ジョン・ロックの教会論」,共著『啓蒙と社会-文明観の変容』(佐々木武・田中秀夫編著) (2011)
  • 著者名/発表者名: 山田園子
  • 総ページ数: 29-54
  • 出版者: 京都大学学術出版会
• [備考] ホームページURL「政治思想史研究紹介(作成者山田園子)」
  • URL: http://www.hiroshima-u.ac.jp/law/kyouin/seiji/yamada/p_324d58.html