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2010 年度 実績報告書

アントニオ・フェデリーギの彫刻―15世紀シエナにおけるドナテッロ芸術の受容―

研究課題

研究課題/領域番号 21520093
研究機関千葉大学

研究代表者

上村 清雄  千葉大学, 文学部, 准教授 (60344959)

キーワード美術史 / アントニオ・フェデリーギ / シエナ / ドナテッロ / デッラ・クエルチァ / 芸術受容
研究概要

本研究は、15世紀イタリアはシエナの建築家、彫刻家アントニオ・フェデリーギ(1438年から記録-83年)の主に彫刻芸術の展開に注目しながら、当初活動したヤコポ・デッラ・クエルチャ(1371/4-38)工房で何を学び、また二度に渡りシエナに滞在したフィレンツェの彫刻家ドナテッロ(1386-1466)からどのような芸術受容をうけたかを検証することを目的とする。
平成22年三月からシエナで開催され熟覧できた「初期ルネサンス、シエナの諸芸術展」は、デッラ・クエルチャ彫刻をドナテッロと並ぶ、しかしそれとは異質なルネサンス的な造形と再定義をおこない、またアントニオ・フェデリーギの初期彫刻とされた聖母子像が、フィレンツェの別の彫刻家が着手した大理石像に手を加えた可能性が指摘されるなど、最新の研究成果を踏まえた斬新な提案に満ちた展覧会であった。本年度は以上の研究動向を踏まえて、デッラ・クエルチャ工房で制作したと考えられるアントニオ・フェデリーギ彫刻作品を、リヒターおよびハンセンの著作のイタリア語改訂版に主に依拠しながら、技法・材質などに留意しながら基礎データを整理し、あわせて、彼の建築および彫刻装飾に用いられた古代彫刻モティーフに着目して、ドナテッロを中心とするフィレンツェ芸術の作例と比較し、15世紀シエナとフィレンツェにおける影響関係を検証する作業をおこなった。
イタリアでは、関連作品の精査に加えて、上述の展覧会の学術委員フィレンツェ大学アンドレア・デ・マルキ准教授、および、アントニオ・フェデリーギ研究の第一人者シエナ大学アレッサンドロ・アンジェリーニ准教授と、特にデッラ・クエルチャ芸術との関係について意見交換をなした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 身体/表象-通文化的研究-2011

    • 著者名/発表者名
      上村清雄
    • 総ページ数
      35-43
    • 出版者
      千葉大学人文社会科学研究科

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公開日: 2012-07-19  

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