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2012 年度 実績報告書

カトリック改革の画像戦略と美術への影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520101
研究機関神戸大学

研究代表者

宮下 規久朗  神戸大学, その他の研究科, 准教授 (30283849)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2013-03-31
キーワードカトリック改革 / バロック / カラヴァッジョ / アザム / チュリゲラ / 南蛮美術
研究概要

本研究は、カトリック改革が西洋美術に及ぼした影響を解明するため、16 世紀後半か17 世紀初頭にいたるイタリアを中心とする教会と美術、政治と美術との関係に注目し、作品検閲・装飾事業・収集活動といった、作品をめぐる権力と受容の問題を通して、カトリック改革が、マニエリスムとバロックとの過渡期であるこの時代の美術にどのように具体的に作用したのかを探るものである。
16 世紀後半に日本にもたらされ、教皇庁や教団の画像輸出政策と画像をめぐる宣教方針についても、記録・資料と布教用画像との両面から調査した。17世紀以降の国内の南蛮美術の資料を調査し、従来の南蛮研究の成果を咀嚼して図像の分類やその意味内容についても考察を深め、いくばくかの成果を得た。
海外調査では、カトリック改革の影響が顕著でなかったと思われてきたフィレンツェを中心に、トスカーナ地方における17世紀初頭の画壇について現地で調査を行った。教皇領であったボローニャ絵画の影響が強く及んでいることを確認し、フィレンツェのバロック美術の萌芽を跡付けることができた。ボローニャの美術におけるカトリック改革の問題についても、近年発見や研究が深まっていることを知り、さらなる研究の必要性を感じた。ローマとフィレンツェの研究所と図書館において当該研究の資料を収集し、調査することができた。それによって、カトリック改革の政策と思想が、17 世紀に入ってから徐々に変化していく過程を読み解くことができた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] カラヴァッジョとキリスト教-可視化された回心と奇蹟2013

    • 著者名/発表者名
      宮下規久朗
    • 雑誌名

      神学研究

      巻: 第60号 ページ: 103-115

  • [学会発表] 美術における血

    • 著者名/発表者名
      宮下規久朗
    • 学会等名
      日本自己血輸血学会
    • 発表場所
      KKRホテル大阪
    • 招待講演
  • [図書] 知識ゼロからのルネサンス絵画入門2012

    • 著者名/発表者名
      宮下規久朗
    • 総ページ数
      151
    • 出版者
      幻冬舎

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公開日: 2014-07-24  

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