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2010 年度 実績報告書

大村西崖の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520118
研究機関独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所

研究代表者

塩谷 純  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企面情報部, 文化形成研究室長 (90311159)

研究分担者 大西 純子  東京芸術大学, 美術学部, 非常勤講師 (40401484)
皿井 舞  独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 企画情報部, 研究員 (80392546)
吉田 千鶴子  東京芸術大学, 美術学部, 非常勤講師 (30401483)
キーワード大村西崖
研究概要

本研究は、明治期において美術批評に健筆をふるい、またその後半生には東洋美術史学の発展に大きく貢献した東京美術学校教授の大村西崖(明治元年~昭和2年)を対象とする。
西崖については、同じく美術批評や東洋美術史に大きな足跡を残しながらもその見解や手法を違えた岡倉天心と対峙する存在と目されているものの、全集等の完備した天心に比べれば、その研究は緒に就いたばかりといえよう。今回の研究分担者である吉田千鶴子は、すでに「大村西崖の美術批評」(『東京芸術大学美術学部紀要』26)および「大村西崖と中国」(『東京芸術大学美術学部紀要』29)で、西崖の著作を洗い出して本研究の礎を築いている。
本研究の大きな目標として、大村西崖遺族より東京芸術大学美術学部教育資料編纂室が譲り受けた資料の整理・目録化がある。これは西崖の蔵書・草稿・日記・書簡・写真といった段ボール箱40箱分の一次資料の類で、今年度は前年度に引き続き、その整理・データ化を行い、次年度の目録刊行に備えた。さらに村田隆志氏(大阪国際大学)・尾川明穂氏(筑波大学大学院)の協力を得て、上記資料のうち中国語による西崖宛書簡の翻刻(35通)、および書き下し(11通)を行なった。また塩谷は「川端玉章の研究(三)」(『美術研究』401号)で、西崖が主筆を務めた『美術評論』誌上での川端玉章筆《木曽八勝》の評価について考察を試み、明治30年前後の西崖の伝統的な筆法を忌避する志向を明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 川端玉章の研究(三)2010

    • 著者名/発表者名
      塩谷純
    • 雑誌名

      美術研究

      巻: 401 ページ: 29-49

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公開日: 2012-07-19  

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