研究課題/領域番号 |
21520125
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
井口 壽乃 埼玉大学, 教養学部, 教授 (00305814)
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研究分担者 |
伊原 久裕 九州大学, 芸術工学研究科, 准教授 (20193633)
西村 美香 明星大学, 造形芸術学部, 准教授 (60352928)
山本 政幸 多摩美術大学, 美術学部, 准教授 (80304145)
菅 靖子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (20312910)
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キーワード | モダニズム / 冷戦 / 越境 / 展示デザイン / 情報デザイン / 複製メディア / グラフィックデザイン / プロパガンダ |
研究概要 |
1.調査研究の実施 中欧出身で戦後アメリカへ亡命しアメリカの現代デザインに貢献したデザイナーに関する調査を、(1)Frederick Kiesler資料館(ウィーン、オーストリア)(井口)(2)Moholy-Nagy Laszloに関してデブレツエン市立現代美術館(ハンガリー)(井口)(3)タイポグラファーDouglas C.McMurtrieについてニューベリー図書館(シカゴ)でそれぞれ調査を実施した(山本)。国内調査では多摩美術大学所蔵のポスターに関して調査を実施した。作家の制作構想が伺える貴重な未公開資料、芸術家の交流の証である書簡が発見された。 2.研究成果の発表は、国際デザイン研究学会(韓国)にて、井口壽乃と伊原久裕がそれぞれグラフィックデザインとアイソタイプに関して、国際タイポグラフィ学会(メキシコ)にて山本政幸がタイポグラフィに関する研究を、国際デザイン史学会(イギリス)にて菅靖子がそれぞれ研究発表を行った。 3.冷戦期の国際比較を目的とし、国内外の研究者との意見交換をはかるため、ワークショップを以下のとおり2回開催した。 (1)ミランカ・トージッチ教授(ベオグラード芸術大学)、金子隆一氏(日本写真史)、加須屋明子氏(ポーランド現代美術)を招聘して、シンポジウム「写真×プロパガンダ×デザイン」(埼玉県立近代美術館)を開催し、東欧と日本の比較研究として、意見交換を行った。講演内容は埼玉大学教養学部リベラル・アーツ叢書2『写真×プロパガンダ×デザイン』(2010年3月)にまとめた。さらに、ミランカ・トージッチ著『写真とプロパガンダ』日本語版(三元社、2009年)に井口の附論「写真のポリティックス」を収録し、研究成果を一般に公開した。(2)オリバー・ポーター助教授(マネトバ大学)を招聘し、亡命バウハウスラー「アンドール・ワイニンガー」に関する研究の講演会および意見交換を行った。(埼玉大学)
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