本研究者と分担者が、研究実施計画に基づき、平成22年度に実施した研究およびその成果業績概略すると、以下のようになります。 本研究代表者と分担者が共同してヴァーチュアル・リアリティ・ネットサイトの物質的構成要素であるディジタル・アニメーションを過去1世紀のアニメーションの美学的歴史に照らして分類、分析し、ヴァーチュアル・リアリティ・ネットサイト市民(ユーザー)にあたえる視聴覚効果を計測する作業を、昨年度に引き続き行いました。このアスペクトの分析には海外共同研究アドバイザーとの、eメイル上で意見交換を行いつつ進められました。 また、本研究分担者が各地で開催されるさまざまなメディア・アート・イヴェントを継続的に視察し、ヴァーチュアル・リアリティ・ネットサイトとメディア・スタディーズの摺り合わせをおこないました。また、昨年度に引き続き、本研究代表者および本研究分担者は各地で開催される国内のメディア学会に参加し、専門家との意見交流行いました。 これらの研究の成果は、本研究代表者が2010年4月刊行した『表象と批評』(岩波書店)、および2010年12月に刊行された監修「映画学草書」第一巻『映画とネイション』(ミネルヴァ書房)として公開され、高い評価を得ました。また、本研究分担者は、物語研究会の学会で、報告発表を行い、同学会学会誌『物語研究』11号に論文「映画テクストにおける見えないこと」を発表しました。また、以上のプロセスで得られたデータを逐一データベース化する作業を継続的に行いました。
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