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2010 年度 実績報告書

日本の篆刻に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520144
研究機関熊本大学

研究代表者

神野 雄二  熊本大学, 教育学部, 教授 (60330669)

キーワード美学 / 美術史 / 日本史 / 芸術諸学 / 蒙刻学
研究概要

日本における印章や篆刻の研究、なかでも篆刻家や印譜の、広い視野に立った体系的な研究はまだ殆んど行われていない。まさに未開拓の学術領域であり、考古学、古文書学、美学・美術史、書学・書道史などに大きい成果をもたらすものと確信する。
本研究は、「日本の篆刻」の歴史的、文化史的な解明を目的とする。総括的には、日本の印学の体系化を目指す。具体的には、印章や篆刻、篆刻家に関する文献・資料の調査、収集、整理、分析、研究をする。調査は、博物館・美術館・図書館・個人の収蔵家を訪問しての資料の撮影、聞き取りや、データーのファイル化が中心となる。また、これまで蒐集した文献・資料の整理、分析、研究をする。
さて、これまで日本の印人の研究、主として高芙蓉(1722~1784)研究、並びに彼を祖とする芙蓉派の-系譜と考えられる、源惟良、小俣蠖庵、福井端隠、山田寒山、山田正平等の事跡と作品分析、そして印学を研究してきた。また、わが国の印人伝における唯一の専著と言える中井敬所の『日本印人伝』をさまざまな文献・資料より拾遺し補訂することを課題としている。篆刻の専家はもちろん、篆刻に関わる傍系の文人・芸術家の研究も併せて進めている。
上記の研究の目的に基づき、今年度は、印章や篆刻、篆刻家に関する文献資料の調査、収集、整理、分析、研究を深めた。特に、これまで収集した資料を基に、明治期の日本を代表する篆刻家である山田寒山に関する論文を執筆した。更に、俳人の篆刻に関する研究と、小林斗盒の人と篆刻に関する研究をも行った。
また、古書店、古美術商、個人の収蔵家から資料の収集を行い、篆刻に関する文献資料の調査、整理、分析、研究を進めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 小林斗〓先生-人と篆刻-2011

    • 著者名/発表者名
      神野雄二
    • 雑誌名

      永和

      巻: 124号 ページ: 16-17

  • [雑誌論文] 日本印人研究-山田寒山の印学と『印章備正』-2010

    • 著者名/発表者名
      神野雄二
    • 雑誌名

      熊本大学教育学部紀要

      巻: 第59号 ページ: 275-286

  • [雑誌論文] 日本印人研究-俳人の篆刻に関する研究(I)-2010

    • 著者名/発表者名
      神野雄二
    • 雑誌名

      永和

      巻: 121号 ページ: 9-10

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公開日: 2012-07-19  

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