研究課題/領域番号 |
21520144
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
神野 雄二 熊本大学, 教育学部, 教授 (60330669)
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研究期間 (年度) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 芸術諸学 / 美学 / 美術史 / 日本史 / 篆刻学 |
研究概要 |
日本における印章や篆刻の研究、なかでも篆刻家や印譜の、広い視野に立った体系的な研究はまだ殆んど行われていない。まさに未開拓の学術領域であり、考古学、古文書学、美学・美術史、書学・書道史などに大きい成果をもたらすものと確信する。 本研究は、「日本の篆刻」の歴史的、文化史的な解明を目的とする。総括的には、日本の印学の体系化を目指す。具体的には、印章や篆刻、篆刻家に関する文献・資料の調査、収集、整理、分析、研究をする。調査は、博物館・美術館・図書館・個人の収蔵家を訪問しての資料の撮影、聞き取りや、データーのファイル化が中心となる。また、これまで蒐集した文献・資料の整理、分析、研究をする。 さて、これまで日本の印人の研究、主として高芙蓉(1722~1784)研究、並びに彼を祖とする芙蓉派の一系譜と考えられる、源惟良、小俣蠖庵、福井端隠、山田寒山、山田正平等の事跡と作品分析、そして印学を研究してきた。また、わが国の印人伝における唯一の専著と言える中井敬所の『日本印人伝』をさまざまな文献・資料より拾遺し補訂することを課題としている。篆刻の専家はもちろん、篆刻に関わる傍系の文人・芸術家の研究も併せて進めている。 上記の研究の目的に基づき、今年度は、印章や篆刻、篆刻家に関する文献資料の調査、収集、整理、分析、研究を深めた。特に、これまで殆ど触れられることのなかった、近・現代日本を代表する篆刻家である「山田正平の画と画論」に関する論文を執筆した。また、山田寒山・正平父子の足跡を訪ね、新資料の発掘を行ない、報告した。 とともに、古書店、古美術商、更に、個人の収蔵家から資料の収集を行い、篆刻に関する文献資料の調査、整理、分析、研究を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
日本における印章や篆刻の研究、なかでも篆刻家や印譜の、広い視野に立った体系的な研究を進めた。 研究は、おおむね順調に進展している。新たな印章や篆刻、篆刻家に関する文献資料の調査、収集、整理、分析、研究が深められた。新資料の発掘が報告できた。またこれまで蒐集した文献・資料の整理、分析、研究を進められた。
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今後の研究の推進方策 |
今後、日本における印章や篆刻の研究、なかでも篆刻家や印譜の、広い視野に立った体系的な研究を更に進め纏めたい。 研究は、おおむね順調に進展しており、新たな印章や篆刻、篆刻家に関する文献資料の調査、収集、整理、分析を進めるとともに、これまで蒐集した文献・資料の整理、分析、研究を深めたい。
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