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2009 年度 実績報告書

ポーランドの前衛美術-両大戦間期から現代に至る芸術の担う役割について

研究課題

研究課題/領域番号 21520149
研究機関京都市立芸術大学

研究代表者

加須屋 明子  京都市立芸術大学, 美術学部, 准教授 (10231721)

キーワードポーランド近代美術 / 前衛美術 / ポーランド現代美術
研究概要

両大戦間期におけるポーランドの前衛について調査研究を行った。中でも、ヴィトカッツィの活動に注目しながら、彼の「肖像画協会」活動及びその周辺について調査した。ポーランドのワルシャワ国立美術館、クラクフ国立美術館の学芸員の協力も得ながら、作品調査ならびに文献収集を実施した。これまで継続的にポーランド美術についての調査を行っているため、かなり資料は集まっているが、近年になってこれまでになく出版が相次ぎ、新たに入手可能となる資料が多く散見される。そのため、現地に赴いてそうした貴重な資料を調査収集し、必要に応じて複写を行った。またこれと合わせて、日本美術のコレクターであり、かつ「若きポーランド」の作家たちのよき理解者でパトロン的役割も果たしたフェリクス・ヤシェンスキのコレクションには、20世紀初頭のクラクフを中心とした作家たちの重要な作品が数多く含まれているため、クラクフ国立美術館において、このヤシェンスキ・コレクションを中心とする作品の調査を進め、研究者との意見交換も実施した。
平成21年度はヴェネチア・ビエンナーレ開催の年でもあり、近年国際展に参加するポーランド作家の比率が高まっていることから、ポーランド館および企画展示についても調査を実施した。
国内では、東京外国語大学ポーランド文化研究室の関口時正教授並びに神奈川県立近代美術館の水沢勉氏に研究協力を依頼し、資料の閲覧ならびに意見交換を行うと共に、ポーランドのアニメーション上映会「ポラニメ!」も、東京外国語大学と京都精華大学ならびに研究代表者の所属する京都市立芸術大学の共催で開催した。得られた資料については、コンピューターに入力途中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      加須屋明子、ミランカ・トージッチ、金子隆一、井口壽乃(共著)
    • 雑誌名

      写真×プロパガンダ×デザイン(埼玉大学)

      ページ: 67-78

  • [雑誌論文] 冷戦期におけるポーランド美術の果たした役割-全体主義と民主主義の狭間で-2009

    • 著者名/発表者名
      加須屋明子
    • 雑誌名

      鹿島美術研究 26号

      ページ: 11-20

  • [学会発表] ポーランドの視覚文化にみるポリティックス2009

    • 著者名/発表者名
      加須屋明子
    • 学会等名
      第7回 デザイン史学研究会シンポジウム「写真×プロパガンダ×デザイン」
    • 発表場所
      埼玉県立近代美術館2階講堂
    • 年月日
      2009-07-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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