研究協力者 |
ジェームズ モズリー レディング大学, 客員教授
ルース クリブ ヴィクトリア&アルバート博物館
指 昭博 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授
後藤 吉郎 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授
吉田 公子 多摩美術大学, 美術館, 学芸員
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研究概要 |
本研究の目的は、20世紀イギリスにおける近代的なグラフィックデザインの形成プロセスの一端を、タイポグラフィの視点から明らかにすることである。とくに1920年代後半から30年代にかけて流行した幾何学的な構造をもつ新しいサンセリフ体活字の設計手法に注目し、イギリスでこの活字書体を発展させたエドワード・ジョンストン(Edward Johnston, 1872-1944)とエリック・ギル(Eric Gill, 1882-1940)の制作活動を把握し、背後にあった造形思想の実態を探った。両者が継承したアーツ&クラフツ運動の精神性が、機械化と大量生産に対応してゆく独自のデザイン観に至る経過をたどり、イギリスにおけるモダン・タイポグラフィの発達に貢献したことを確認した。
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