平成23年度は、平成22年度に行った風洞実験による縮尺モデルの実験、原寸モデルの実験・観察を踏まえ、設置モデルを決定し、学外に設置、実雪による現場実験・観察により環境造景効果を検証した。また、研究成果を学外へ発表し、報告書にまとめた。 1.設置モデルの決定 ・平成22年度に行った縮尺モデルによる風洞実験、原寸モデルによる設置実験(旭川キャンパス内)の内容を検討し、風雪によりモデル自体が揺れるアイデアをまとめ、簡易モデルにて検証し、最終設置モデルを決定した。 2.設置モデルによる実験及び展覧会開催 ・設置モデルは、旭川市郊外の観光名所「上野ファーム(旭川市永山町のガーデン)」へ設置し、積雪状況や形態変化について観察・記録を行った。 ・設置モデルによる実験と並行して市民に開かれた展覧会「降雪現象に現れる雪景展」を開催した。会期中は旭川市の情報誌に紹介され、積雪から生まれる美しい形を広く市民に紹介することができた。また、展示期間中の記録写真をまとめた小冊子を作成し、道内外の関係者に配布し意見を求めた。道外の関係者からは、北国特有の環境を活かした景観の創出である、という評価を得た。 3.成果発表 ・寒地技術シンポジウム、東海大学産学連携フェア2011、旭川デザイ協議会「クローズアップデザイン」で発表、及びパネル展示を行った。また寒地技術シンポジウム論文・報告集に投稿した。一般住民や子供を対象として開催された雪氷学会北海道支部・地域講演会では、雪国の住民がどのように雪氷と付き合うかについて基調講演を行った。 4.報告書侮成
|