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2009 年度 実績報告書

ヴェルディ・オペラの総合研究の一環としての「イタリア」と「ドイツ」の関係性の考察

研究課題

研究課題/領域番号 21520165
研究機関早稲田大学

研究代表者

丸本 隆  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (60030186)

キーワードヴェルディ / オペラ / イタリア / ドイツ / イタリア・オペラ / ロマン主義 / シラー / ヴァーグナー
研究概要

まず本研究を遂行するに当たり、その前提となる基礎的な資料(英・独・伊話で書かれた図書文献、楽譜、映像資料等)の収集を精力的に行った。特に夏期休暇中にドイツ、イタリアに出向き、書店・古書店を回って関連文献を購入するとともに、数か所の図書館で、雑誌論文等の記事を多数収集することができた。またこの出張の際、研究者と意見交換する機会をもったが、特にパフォーマティヴな方法論で演劇研究に携わるベルリン自由大学演劇研究所所長エーリカ・フィッシャー=リヒテ教授、演劇学と音楽学の両面からイタリア・オペラへのアプローチを試みる同研究所のクレメンス・リージー教授からは、本研究の方向性を具体化させる上で極めて有益なアドヴァイスを得ることができた。
前述の資料については、既存の資料も含めて、系統的なデータベース化を行うとともに、読解・分析を進め、それをもとに論点の整理を開始した。すなわち、ヴェルディ・オペラにおける「イタリア」と「ドイツ」の関係性を軸とする本研究に関する具体的な方向性として、1)ドイツの器楽曲のイタリア・オペラへの影響、2)ドイツ・オペラとイタリア・オペラにおけるロマン主義の比較と影響関係、3)ヴェルディとシラー、4)ヴェルディとヴァーグナーという基本テーマを設定し、多角的視点から本研究課題の解明を進めつつある。
なお本研究に関連する成果として、日本演劇がドイツの舞台上演に与えた影響についての論文、ヤナーチェクのオペラについての評論を発表した。いずれも本研究のテーマ自体に直結するものではないが、各々の執筆を通じて、舞台芸術と上演の問題、オペラ作曲とリブレットの問題等についての洞察を深め、本研究を推進するための多くの手掛かりを得ることができた。同時に、本研究に直接的に関連する『ルイーザ・ミラー』論を、来年度、学会誌に投稿するための準備を進め、それが可能になる段階に達しつつある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ドイツの日本演劇受容にみる異文化「誤解」のダイナミズム2010

    • 著者名/発表者名
      丸本隆
    • 雑誌名

      『演劇インタラクティブ』(早稲田大学出版部)

      ページ: 89-113

  • [雑誌論文] オペラ《ブロウチェク氏の旅行》の世界―「九人」の台本作者とヤナーチェクの音楽2009

    • 著者名/発表者名
      丸本隆
    • 雑誌名

      Symphony(東京交響楽団)

      ページ: 13-15

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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