• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

SFファンタジー・コンテンツの海外での受容に関する人文・社会科学の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520168
研究機関椙山女学園大学

研究代表者

長澤 唯史  椙山女学園大学, 国際コミュニケーション学部, 教授 (50228003)

研究分担者 立岡 浩  四天王寺大学, 経営学部, 教授 (40301650)
キーワードポップカルチャー / マンガ・アニメ / SF・ファンタジー / 北米・欧州 / コンテンツ産業 / 知的財産権
研究概要

本研究は、アニメやマンガを含む日本のSFファンタジー・コンテンツが海外でどのように受容・評価されているかについて、美学的・文化史的な分析評価と法・政策・マネジメントのレベルでの議論を融合することを目指している。二年目に当たる平成22年度は、以下の点について文献等による検討及び北米(長澤)、欧州(立岡)での現地調査を行い、以下の成果を見た。
1. 海外における受容の変化:マンガ(コミックスおよび雑誌)の受容は必ずしも伸びていない。出版点数および売り上げについては、頭打ちあるいは漸減傾向にあるようであるが、これはこのジャンルの人気というより出版全体の低落傾向によるものであると考えられる。
2. 一方、インターネットやDVDなど先進メディアによる普及はさらに進んでいるとみられる。北米でもネット上でのみ視聴可能なマンガやアニメの関連商品も販売されるなど、大手メディアや出版社による流通とは異なったルートでの拡大が見られることが、より明らかとなった。
3. 海外での受容・研究の成果:専門誌の発刊や相次ぐ研究書の発行など、日本研究の中でのポップカルチャー研究はさらに理論化・精緻化している。
本年度の調査の大きな成果としては、受容形態の変化が急速に進んでいることを確認できたことである。かつては各文化圏のフォーマットに合わせることで受容を促していたものが、日本のオリジナルにできるだけ近いものを歓迎する、という方向に変わりつつある。日本の現代文化の輸出にとって、大きな転換期を迎えつつあることが確認できた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Review of Sublime Voices : The Fictional Science and Scientific Fiction of Abe Kobo2010

    • 著者名/発表者名
      Tadashi NAGASAWA
    • 雑誌名

      PARADOXA

      巻: No.22 ページ: 139-146

    • 査読あり
  • [学会発表] 著作権法とは?~デジタル時代、初めて学ぶ方のために2010

    • 著者名/発表者名
      立岡浩
    • 学会等名
      中小・ベンチャー企業のための2010年度・京都発・知的財産セミナー
    • 発表場所
      発明協会京都支部
    • 年月日
      20101100
  • [学会発表] 外傷という様式-ノワール・ホークス・ヘミングウェイ-2010

    • 著者名/発表者名
      長澤唯史
    • 学会等名
      日本ヘミングウェイ協会シンポジウム
    • 発表場所
      関東学院大学
    • 年月日
      2010-12-12
  • [図書] 福祉サービスの組織と経営2010

    • 著者名/発表者名
      立岡浩・川村匡由・桜井政成・千葉正展編
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      久美出版

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi