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2011 年度 実績報告書

呪的音声表現の諸相についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520190
研究機関奈良教育大学

研究代表者

永池 健二  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (60237493)

キーワード国文学 / 民俗学 / 歌謡 / トナエゴト / 呪的音声 / 神楽 / カタリ / ハヤシコトバ
研究概要

最終年度の23年度は、過去二年間の研究調査の実績を踏まえて、次のように研究を進めた。
1。現行の祭礼・神事における呪的音声表現事例の音声と映像による記録・収集
実地調査は7月後半に一週間にわたって隠岐の島前・島後の神楽の実地調査、8月に奈良県十津川村の盆踊り、10月に三重県伊賀市山畑・勝手神社の風流踊、奈良県田原本町・村屋神社の代々神楽、12月に隠岐の島町久見の客祭の調査を実施。多数の映像・音声資料を作成収集した。
2。文字による呪的音声表現資料の収集
今年度も上記の実地調査を利用して、隠岐島前西ノ島町・島後隠岐の島町をはじめとする各地の教育委員会・図書館等において、神楽・民俗芸能関係の文献資料を収集した。
3.収集した資料の分類・整理と保存、そのデーターベース化の基礎作業
過去三年間で収集した映像資料は、分類整理して、活用しやすい形で、ハードディスクに保存。文献資料も写本は翻字してデータとして入力。活字資料も複写して分類・整理したほか、スキャナーでデジタル化する作業を進めた。
<総括>今年は過去二年間の研究調査の成果を踏まえて、主たる対象を巫女神楽の古態を伝える隠岐の神楽に置いて、研究調査を進め、大きな成果をおさめた。その成果の一部は、平成23年度科学研究費(研究成果公開促進費)の援助を受けて、23年9月に公刊した著書『逸脱の唱声 歌謡の精神史』において公表した。また、最新の成果の一端は、本年度日本歌謡学会春季大会(平成24年5月19、20日、共立女子短期大学部)公開講演会において、「立歌考-白拍子から椎葉神楽・土佐神楽・山形番楽まで-」
と題して、公表する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 梁塵秘抄選釈(第四回)巻第二四句神歌神分編(四)2012

    • 著者名/発表者名
      永池健二、佐々木聖佳、植木朝子、田中寛子、西川学、松石江梨香、内田源
    • 雑誌名

      奈良教育大学国文-研究と教育-

      巻: 35号 ページ: 53-106

    • 査読あり
  • [図書] 逸脱の唱声歌謡の精神史2011

    • 著者名/発表者名
      永池健二
    • 総ページ数
      356
    • 出版者
      梟社

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公開日: 2013-06-26  

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