本研究は、『今昔物語集』研究に有効なデータベースとはいかなるものかを検討し、試案を作成するとともに、課題についても明らかにしようとするものである。 そのために、現行諸注釈書の解説、補注、付録資料の全データをテキスト化し、I今昔物語集誤読・錯誤事例一覧 II人物および人物関係総覧以下計4種データベースの作成を試みた。このうち、I、II、III「定型表現・頻用語彙総覧」については基礎稿を完成。III「今昔物語集分類語彙表」、IV「今昔物語集事項索引」は作業途中である。 この間、a言語事象(国語学関連)データベース b話型・モティーフデータベースほか計7種のデータベースの作成にも着手した。
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