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2011 年度 実績報告書

法楽歌分析による寺社縁起との相関関係に関する基礎的考察

研究課題

研究課題/領域番号 21520199
研究機関県立広島大学

研究代表者

石川 一  県立広島大学, 人間文化学部, 教授 (80193283)

キーワード拾玉集 / 法楽百首群 / 寺社縁起
研究概要

本研究の目的は、新古今歌人慈円における和歌活動を解明するために、法楽百首群の作品内容を分析することにある。その中の法楽意図の分析、白氏文集や法華経廿八品からの選出歌題に関する基礎的考察、また寺社縁起に関する資料整理など、数多くの課題が残されている。その基礎的な作業に基づき、寺社縁起に関する資料整理に特化して収集作業に行うことにした。
伊勢神宮についての資料整理は順調に進み、『延喜式』などの初期資料から『倭姫命世記』などの検討・分析によって、内宮・外宮の各摂社から別宮への昇格問題についての新見を得るに至った。また、従来の先行研究で遙か後代成立の『類聚神祇本源』に依拠することの正当性についての私見も得ることとなった。
これらの基本資料を調査・分析については、神道大系・群書類従などの翻刻はともかく、写真版資料の頒布にも難しい条件が付けられていることが多いので、資料解読の進度が上がらない。またその資料の特異性から、その取り扱いに慎重さが求められる。遺漏の無いように、逐一検討・確認しながら、最終年度の成果に当たりたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

資料の写真版のものの多くが頒布について難しい条件が付けられているので、資料解読が遅々として進まない上に、その特異性もあるので慎重な厳正さが求められる。しかし、そうはいっても遅ればせながら、何とか順調に進めたいと思う。

今後の研究の推進方策

基本的な変更点はなく、粛々として資料の解読作業を進め、体系的な成果に結びつけたいと思っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 釈教歌における和歌的文学性について-西行・俊成を経て慈円に至る法華経廿八品歌を中心に2011

    • 著者名/発表者名
      石川一
    • 学会等名
      仏教文学会大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2011-05-28

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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