研究課題
基盤研究(C)
慈円の和歌活動のうち自省期における諸社法楽百首群を分析・検証することによって、寺社縁起形成に関する基本資料を精査することを目的として解明を進めてきた。その結果、東大寺大仏再建に掛ける九條兼実などの活動や東大寺衆徒による伊勢神宮参詣などの動向などの基本資料を博捜することが出来たが、膨大な伊勢神道に関する著作が対象として扱うことのない「法楽歌」の背景に潜む歴史意識の深遠さに迫ることが出来なかった。引き続き法楽歌の全容解明に取り組んで行きたいと思う。
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