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2010 年度 実績報告書

高度成長による文学と文化の変容-中国との比較を視座として-

研究課題

研究課題/領域番号 21520204
研究機関二松学舎大学

研究代表者

瀧田 浩  二松学舎大学, 文学部, 准教授 (30299888)

研究分担者 渡邉 正彦  玉川大学, リベラルアーツ学部, 教授 (40259065)
石川 巧  立教大学, 文学部, 教授 (60253176)
キーワード比較文学 / 比較文化 / 社会学 / 思想史
研究概要

当該年度における研究の成果は、大きく三つに分けて説明できるであろう。一つめは上海万国博覧会の見学を果たしたこと、二つめは本研究の最終年度にあたる次年度の研究成果公開に向けての準備作業、三つめは石川巧による本課題に沿った研究成果の発表である。
一つめについては、日本の大阪万博と対応関係を見出すことができる上海万博の見学を共同研究参加の三人で果たしたことの意義は大きい。中国国内では成功と高く評価されながら、日本など他の国では成功の評価は聞かれなかった。三人は日本のパビリオンを中心に見学したが、そこに野心的な文化的営為を認めることはできなかった。高度成長期における内向きの国家・国民の志向を確認することができたのである。
二つめについては、共同研究参加の三人以外の執筆者の人選、著書の方向性についての検討会を複数回おこない、出版の可能性を具体的に模索した。本研究チームにおける二冊目の著書刊行の実現までの具体的な道筋を見すえることができたことは大きな意義をもつと考える。
裏面の研究発表の具体的な記述に明らかなように、共同研究参加三人のうち、石川巧が複数の研究成果を公にした。同棲を主題とした小説、入試作文・小論文、万博と文学と、いずれもこれまで研究の蓄積がほとんど皆無の領野を切り開く斬新な視点に基づき、かつ丹念な検証作業に支えられた研究である。本研究課題を基点として、独創的な研究が生まれた意義は非常に大きいであろう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 松本清張の武蔵野2011

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 雑誌名

      武蔵野文学館紀要

      ページ: 79-104

  • [学会発表] 同棲小説論2010

    • 著者名/発表者名
      石川巧
    • 学会等名
      日本近代文学会・九州支部大会
    • 発表場所
      熊本大学
    • 年月日
      2010-11-13
  • [図書] 「いい文章」ってなんだ?-入試作文・小論文の歴史2010

    • 著者名/発表者名
      石川巧(単著)
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      筑摩書房・ちくま新書
  • [図書] 文科の継承と展開(所収論文は「万博と文学-<人類>が主語になるとき」)2010

    • 著者名/発表者名
      石川巧(共著)
    • 総ページ数
      607
    • 出版者
      勉誠出版

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公開日: 2012-07-19  

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