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2011 年度 実績報告書

1950-60年代における文化産業としての文学の発展過程に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520205
研究機関日本大学

研究代表者

山岸 郁子  日本大学, 経済学部, 准教授 (90256785)

研究分担者 山本 芳明  学習院大学, 文学部, 教授 (90191460)
キーワード近代文学研究 / 文学館 / 文化資本 / 作家 / 文化人
研究概要

文学館の基礎的な資料を調査するばかりではなく、地方において作家や文学作品といった「文化資本」がどのように発見され、運用されているのか実態調査を行った。
戦後日本では、全国総合開発計画で打ち出された「均衡ある国土の発展」という理念に象徴されるように、様々な政策分野において中央集権型の計画策定にもとづく経済発展に向けた産業政策が行われてきたが、開発を受容する地域の側には固有の歴史・風土・文化・民俗性があり、画一的な開発政策と地域固有の事情の狭間で、さまざまな問題課題が生じてきたといえる。その中で「文学」・「文学者」がどのような役割をはたしてきたのか。本研究では、高度成長期以降の産業政策や国土開発をめぐる状況の変化を前提としつつ、地域における「文学」・「文学者」が産業の振興にどのような役割を果たしたのか、また影響について、さまざまな専門領域から総合的に検討を行なった。
その一つの象徴として「文学館」を調査し、文化資産としての「作家」ならびに「作品」が再発見された社会的な背景(事情)について調査・分析をおこなった。「作家研究」といった研究方法をとる近代文学研究や地方大学の文学部ポストとの関係性もそこからあぶり出すことができた。
「文学」と「経済」との関係について明確化しようとすることが本研究の独創性であり、地方の財源と国家の文化行政への補助金額の推移などについても調査を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] <資源>としての文学2012

    • 著者名/発表者名
      山岸郁子
    • 雑誌名

      産業経営プロジェクト報告書

      巻: 第35-2号 ページ: 16-29

  • [雑誌論文] <現代社会>を描くということ-昭和一二年の『風俗小説』とマルクス主義-2011

    • 著者名/発表者名
      山本芳明
    • 雑誌名

      国語と国文学

      巻: 88巻7号 ページ: 1-18

    • 査読あり
  • [雑誌論文] <私小説>言説に関する覚書-<文学史>・マルクス主義・小林秀雄-2011

    • 著者名/発表者名
      山本芳明
    • 雑誌名

      学習院大学文学部研究年報

      巻: 57 ページ: 79-100

  • [図書] 帝劇と三越2011

    • 著者名/発表者名
      山岸郁子
    • 総ページ数
      686
    • 出版者
      ゆまに書房

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公開日: 2013-06-26  

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