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2010 年度 実績報告書

武家の教養と古往来についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 21520223
研究機関島根県立大学

研究代表者

三保 サト子  島根県立大学, 短期大学部・総合文化学科, 教授 (60108256)

キーワード古往来 / 武家 / 教養 / 秘伝書 / 故実 / 新撰遊覚往来 / 尺素往来 / 新札往来
研究概要

鎌倉時代から室町時代にかけて成立したと見られる往来物を対象にして、時代が要求した教養の内容を明らかにすること、また、往来物が果たした役割を明確にすることを目的として研究を進め、本年度は主に次のような成果を得た。
1)『尺素往来』の伝本調査並びに収集を行い、翻刻と異本校合を進めた。
2)『新撰遊覚往来』の記述に、持明院流の秘伝書がそのまま組込まれていることを発見した。
往来物の作成には、こうした秘伝書類が大きな役割を果たしたと考えるに至った。
3)前項の仮説のもとに、現存する伝書類の調査を行っているが、類似するものを見いだすにとどまっており、未だ素性を明らかに出来るには至っていない。
これらについては、引き続き調査を続ける予定である。
4)秘伝書に盛り込まれた知識内容は多岐にわたっていて、しかも互いに密接に結び付いている状況が明らかになってきた。
5)知識内容の内、本年度は、馬や武具の故実、鷹書についての成果の一部を公表した。
「書」というものが、あらゆる学問・遊芸を学び相伝する基本的手段であるならば、書かれた物は単に書・書道というような範疇には収まらない、学問・教養の集大成そのものとも言うべきものである。未検討の知識内容について、秘伝類との照合をさらに進める予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] 馬と刀剣の故実-古往来から見る中世の教養-2011

    • 著者名/発表者名
      三保サト子
    • 雑誌名

      島根県立大学短期大学部松江キャンパス研究紀要

      巻: 49号 ページ: 1-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 松江藩松平家の鷹書制作に従事した医師・儒者・絵師について-宮内庁書陵部所蔵鷹書・鷹詞の研究-2011

    • 著者名/発表者名
      三保サト子・三保忠夫
    • 雑誌名

      島根県立大学短期大学部松江キャンパス研究紀要

      巻: 49号 ページ: 9-21

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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