本年は、昨年に引き続き国内外における「融通大念佛狂言」・「無言仮面劇」関係等に関する実態調査、研究、並びに文献調査を主としたものである。以下にその内実を記す。 1 国内では、和久里の「融通大念佛狂言」の演目配置に注目して、それがどのような意図で配置されているのかを様々な資料から解明した。 2 中国国内での在外実地調査は、湖南省(長沙)、江西省(南昌・景徳鎮)、福建省(福州)、上海市等の各寺院、博物館、地方図書館、大学図書館等において、在地の研究協力者と共に文献調査、少数民族の無言仮面劇等の実地調査をおこない、サンプルの採集に務めた。 3 次年度以降の調査並びに、中国語論文発表等について、広州・中山大学の〓君副学院長、上海・復旦大学の周昭孝准教授等との打ち合わせをおこなった。
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