(1)十九世紀ユートピアに関する理論的整序 これまでの研究に基づき、ユートピア言説についての理論を十九世紀という時代を考慮に入れて行った。 1)ユートピアの終焉などについて論じられたユートピア思想に関する理論の再検討2)帝国論などを視野に入れた、社会学、歴史学に関する理論の研究03)ジュディス・バトラーなどのジェンダー論を含んだ主体論、心理に関する理論の再検討 (2)十九世紀ユートピアに関する一次資料の収集・整理 上記の理論的研究に基づいた具体的な分析を行うために、以下の手順で、テクストの収集と分類・再整理にあたった。 1)新しいユートピア言説群の発掘、調査(主にスタンフォード大学の電子テクストなどの蒐集)2)作品群の分類・整理(マルクス主義、非マルクス主義的社会主義などの観点から)3)テクスト分析と基本要素の検討と整理(富の分配、労働、心理、幸福論などの要素の検討)
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