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2009 年度 実績報告書

冷戦期リベラル文化の再検討ー冷戦言説が隠蔽するイデオロギーと文化言説

研究課題

研究課題/領域番号 21520242
研究機関一橋大学

研究代表者

越智 博美  一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (90251727)

研究分担者 三浦 玲一  一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 准教授 (70262920)
キーワード冷戦 / リベラリズム / 知識人 / モダニズム文学 / 生政治 / 新批評 / 文化政策 / マルクス主義
研究概要

当初の予定通り、他大学の研究者もまじえた冷戦研究会を月1回で開催した。その成果の一端を三浦はフォークナー学会および日本英文学会関東支部で発表したほか、越智は2010年5月の日本英文学会での発表、6月に中国で開かれる「モダニズムとオリエント」国際学会で発表する予定となっている。
個人では、年次計画に沿って、越智は冷戦初期の文学批評を冷戦と新批評の接続という観点から検討した。アメリカの国立公文書館での文化政策資料の収集を行った(平成22年度も継続)。また、Lionel TrillingのLiberal ImaginationおよびAllen TateがHudson Reviewに掲載した批評のあり方をめぐる論考を冷戦における知の定位の仕方という観点から再読することを進めている。共産党シンパの知識人と、南部の右翼知識人がそれぞれどのような理路から「冷戦知識人」になるのか、その考察の成果の一部を日本英文学会にて発表し、その後論文に書き起こす予定である。
三浦は50年代合衆国の冷戦リベラリズム文化、文学の成立を、30,40年代のマルクス主義影響下の自然主義文学が急速に不可視化された過程として検討した。この過程が、個人主義の重視、男性性の強化、非政治的な文化の要請として成立する構造を、リチャード・ライトらの作品、ライオネル・トリリングらの批評の分析を通じて調査し、そこにおいてlifeの価値にアピールするレトリックが中心的な価値を負っていることを指摘した。また、このような構造を準備したいわゆるモダニズム文学の30年代の様相について、ウィリアム・フォークナーの作品の検討から、分析した。以上は当該学会において発表され、現在論文として出版の過程にある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] ナショナリズム、偶有性、女の交換-『アブサロム!アブサロム!』の構造について2010

    • 著者名/発表者名
      三浦玲一
    • 雑誌名

      フォークナー 12

      ページ: 18-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2010

    • 著者名/発表者名
      Hiromi Ochi
    • 雑誌名

      Greg Barnhisel and Catherine Turner eds., Pressing the Fightに"Democratic Bookshelf : American Libraries in Occupied Japan"(University of Massachusetts Press)

      ページ: 285(89-112)

  • [学会発表] 冷戦期に「人種」はない?-生権力と人種とその外部2009

    • 著者名/発表者名
      三浦玲一
    • 学会等名
      日本英文学会関東支部
    • 発表場所
      成蹊大学
    • 年月日
      2009-11-07
  • [学会発表] 民族の歴史を内側から語ること-『アブサロム、アブサロム』2009

    • 著者名/発表者名
      三浦玲一
    • 学会等名
      日本ウィリアム・フォークナー協会年次大会
    • 発表場所
      大学コンソーシアムあきたカレッジプラザ(秋田市)
    • 年月日
      2009-10-09

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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