研究課題
基盤研究(C)
19世紀に流布した禁酒小説のテクストを広く収集し、その分析を行った。ハリエット・ストウについては、『アンクル・トムの小屋』にみられる奴隷制度の支配と依存の関係が、彼女のもう一つの重要主題である酒への依存のモチーフと重なっていること、また、T・S・アーサーについては、彼の禁酒小説に一貫して読み取れる「説諭」と「強制」のモチーフが、人間の自由意思をめぐる問題に直結し、奴隷解放、女性参政権運動と通底するテーマを含んでいることが明らかになり、19世紀アメリカ文化理解に新たな光を当てることができた。
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大井浩二監修『異相の時空間』
ページ: 57-72
英米文学の可能性
ページ: 641-652
メディアと文学が表象するアメリカ(山下昇編)
ページ: 56-77