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研究初年度の平成21年度には、イギリスの1720年代から1770年代の文学作品・航海記を国内外の出張により収集した。
研究課題に関する計画として『ガリヴァー旅行記注釈』を岩波書店から出版する予定であり、本年度は東京に出張し具体的な打ち合わせ及び研究会を行った。また著者のスウィフトの研究及び資料収集のため、アイルランド共和国ダブリンのトリニティ・カレッジに海外出張をし、調査を行った。本注釈書は平成23年度出版を目指し、来年度も継続して作業を行うことになる。
研究課題に関する国際学会であるJohnson at300がイギリスのオックスフォード大学で開催され、海外出張により出席し、貴重な議論の機会を得ることができた。また同大学のピット・リヴァース博物館が所有するキャプテン・クックの第二回航海で収集されたフォルスター・コレクションを調査することができ、課題に関する知見を広めることができた。
本年度の研究により、イギリスと南太平洋の文化接触の実態に迫ることができた。「南太平洋」という物語言説の変容と変奏の研究の、基礎を築くことができたと考えている。
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