研究課題
基盤研究(C)
19世紀の奴隷制問題や人種問題がホーソーン文学にいかなる影響を与えたかを検証した。その際、ホーソーンの『緋文字』と、現代の黒人作家トニ・モリソンやインド系アメリカ人作家バハラティ・ムカジーの作品とを比較考察することによって、ホーソーンがスレイブ・ナラティヴを利用していること、またホーソーンの『緋文字』が密かに人種的混淆の問題を取り扱っていることを明らかにし、ホーソーンの物語が当時の人種問題に密接に関係し、言い換えるとこの作家の文学がいかに人種表象に依存しているかを指摘した。
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高知大学学術研究報告
巻: 第60巻 ページ: 219-229
巻: 第59巻 ページ: 121-129
巻: 第58巻 ページ: 11-20