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2009 年度 実績報告書

メスメリズムとフェミニズム:1840年代アメリカ・ルネサンスとボストンの女性文化

研究課題

研究課題/領域番号 21520280
研究機関成蹊大学

研究代表者

庄司 宏子  成蹊大学, 教授 (50272472)

キーワードアメリカ文学 / フェミニズム / メスメリズム
研究概要

本研究は、1840年代に超絶思想(Transcendentalism)の広がりのもとで、いわゆるアメリカ・ルネッサンスと呼ばれるアメリカ文学の隆盛期がボストンを中心とするニュー・イングランドで形成される時代に、その文化の影響を受け、それに参入したボストンの進歩的な女性たちのネットワークを辿り、その生活、文学、思想を追跡することを目的とするが、平成21年度の主たる研究活動としては、研究遂行に必要な文献資料として、当時の女性たちの書き記したエッセイ、日記、小説などの収集にあたった。資料の収集方法としては本の形で出版されているものについては購入し、雑誌文献の場合には成蹊大学情報図書館を通じたインターライブラリーローンやアメリカ、スタンフォード大学グリーン・ライブラリーにおいて収集した。当該研究に直接関連する研究成果としては当時の女性のメスメリズムに対する考え方、受容に関する論文を1本執筆した。19世紀アンテベラム期のボストンにおけるメスメリズムと女性文化との関わり、それがフェミニズム運動に与えた影響についての研究はこれまでほとんどなされておらず、当該論文は19世紀の進歩的な女性たちがメスメリズム体験を通じて自らの精神と肉体をどのように捉えていたか、また当時の女性たちは国内・国外へと拡大するアメリカ国家と自らの関わりをどのように捉えていたか、それが「分離の領域(separate sphere)」と呼ばれる性的役割分業の形成にどのように関わったのかを解明する基礎の論文となっている。また間接的に研究課題に関わる論文として、18世紀末のアメリカの政治状況に関する論文を1本執筆した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Domestic Mesmerism : Hawthorne and the Emergence of the Middle Class in Antebellum America2009

    • 著者名/発表者名
      庄司宏子
    • 雑誌名

      成蹊英語英文学研究 13号

      ページ: 33-56

  • [図書] アメリカン・テロル2009

    • 著者名/発表者名
      庄司宏子, (他11名の執筆者との共著)
    • 総ページ数
      302
    • 出版者
      彩流社

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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